死因3位は肺炎…ワクチン1本5年効果でも普及率2割の壁
ちなみに、アメリカでは喫煙者も肺炎球菌ワクチンの接種対象者の中に入っている。
肺炎球菌ワクチンは1回の注射。一度打つと効果は5年持続する。
「肺炎球菌の23種類の型に対して免疫をつけるので、型によっては5年未満・以上ということがありますが、平均して5年。たとえば65歳で接種すれば、70歳で効果が減少するので、再接種となります」
では、75歳で効果が切れた場合は?
「私は再々接種を勧めます。いくつかの論文では、再々接種でも抗体が上がることが示されています。また、大きな副作用も認められていません。アメリカでは、<再々接種が有効だというはっきりしたデータがない>という理由で再々接種を勧めていませんが、私は受けた方がいいと思います」
肺炎球菌ワクチンの副反応としては、接種後の注射部分の腫れや痛み、赤みなどがある。ただし、通常は3日以内に治まる。
65歳以上の身内に知らせよう。