朝食抜きは基本のキ 中高年の健康は「1日1食」
「人間の体は食事の適量を教えてくれます。お腹がグーッと鳴ったら食事をとれば十分なのです。朝、起きてから空腹を感じるまで食事をとらずに脂肪を燃焼させることが健康への第一歩。朝だからといって無理に食事をしなくてもいい。私はガムを噛むだけで済ませています。朝は水分を摂取するのがいいともいわれていますが、ガムを噛めば唾液が出るので、無理に水を飲む必要もありません」
■無理して食べる必要はない
たしかに、飲み会の翌日は胃がもたれ、食欲も湧かない。そんな時、無理して朝食をとる必要はないのだ。
いまでは当たり前になっている「1日3食」という習慣が登場したのは、明治時代。富国強兵策で強い軍人をつくるため、栄養状態の悪かった当時の日本人に推奨されたものだ。しかし、戦後の高度経済成長期になると、それが過食へつながっていく。半世紀以上経ち、栄養過多となった現代、「1日3食」の習慣は見直されるべき時期に来ているという。
「病人、老人、妊婦、育ち盛りの子供は栄養が足りないので、しっかり1日3食をとる必要があります。しかし、暴飲暴食、喫煙が増える30代以降の男性、閉経後の50代女性はメタボになりやすく、栄養過多の人が多い。その状態で1日3食を実践しても、健康のためになっているとは言えません」