口のネバつきに注意 インフルエンザ予防は「唾液」がカギ

公開日: 更新日:

「私たちの口の中では、1日1.5リットルの唾液が分泌されていますが、唾液は単なる水分ではなく、ウイルスや細菌の繁殖を抑える役割を担っているからです。また、体の健康を維持するために重要なさまざまな成分も含まれています」

 いくら予防接種をし、マスク着用、うがい、手洗いを徹底しても、インフルエンザウイルスを完全にシャットアウトできるわけではない。それでも唾液の分泌が十分であれば、唾液の抗菌作用や自浄作用でインフルエンザ感染・発症のリスクを下げることができる。風邪のウイルスなどに対しても同様だ。

 さらに、歯周病や虫歯の菌の繁殖も、唾液は抑制する。がん、心血管障害に次いで死因第3位の肺炎を回避する上でも、唾液は重要な存在だ。つまり、ドライマウスで唾液の分泌が減少すれば、これらの疾患に太刀打ちできなくなるかもしれないのだ。

 ドライマウスの原因は、1つに限らない。

「全体の1割はシェーグレン症候群という難病ですが、残り9割は『薬の副作用』『ストレス』『軟らかいものを好み噛む回数が減少したこと』『インターネットなどの普及でコミュニケーションの機会が減少したこと』などが複合的に絡み合っています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド