緊張型や片頭痛とも違う “第三の頭痛”は低気圧で悪化する
■湿布と鎮痛剤が効果的
大後頭神経痛は、首の付け根を覆う筋群を貫通する「大後頭神経」を過剰に興奮させる刺激で生じる。原因は大きく分けて、「姿勢の悪さや体の歪みなどから大後頭神経を圧迫している」「雨が降る前などの低気圧」「ストレス」の3つだ。
低気圧と大後頭神経痛のはっきりした因果関係は明らかになっていないが、「天気予報より、私の頭痛の方が雨が降るのを正確に当てる」と話す患者がいるほど。
また、ストレスは、「嫌な上司がいる」「家庭内の不和」といった精神的ストレスと、「残業続き」「睡眠不足」「深酒」といった身体的ストレスのどちらも指し、それらによって筋肉の緊張などが起こり、神経に影響を与える。
「頭痛では緊張型頭痛と片頭痛の2つが取り上げられることが圧倒的に多く、大後頭神経痛は『その他』扱いで軽視される傾向にありました」
ところが、パソコン利用が当たり前になり、デスク上のパソコンの配置などから、不自然な姿勢で一日の大半を過ごす人が当たり前になった。さらにスマホの普及が拍車をかけている。