従来薬と異なる作用機序 新薬登場でてんかん治療が変わる

公開日: 更新日:

 次に、自律神経の症状だ。動悸、発汗、皮膚の紅潮もしくは顔面蒼白、発熱、寒け、頭痛、吐き気などが見られる。そして、運動機能の症状が出る。手足や顔がつっぱる、ねじれる、腕や足の一部がけいれんするなど。いずれも患者は意識があり、発作中の症状を覚えている。これらを念頭に、正しい診断に基づいて発作を抑えなくてはならない。

「診断後は、薬物治療に加え、発作の誘発因子を排除することも大切です」

 発作が起こりやすい条件は、「ほっとした時」「ぼんやりしている時」。入眠直後、寝起き直後、睡眠中、体温上昇時、深呼吸をした時などが該当する。緊張しているシーンでは起こりにくい。

 また、誘発因子は人それぞれで、急激な体温の上昇、発熱、テレビ画面や点滅する光、木漏れ日といった光刺激、月経前、さらには疲労やストレス、睡眠不足、薬の飲み忘れなどが絡み合って発作を起こしやすくする。

 新薬登場の意味は大きい。加えて、対策が十分に取れているかのチェックも不可欠なのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる