「一包化」は漫然と同じ薬を飲み続ける危険がある
患者さんにたずねてみると、「痛み止めは飲んでいないよ」とおっしゃいます。本人は、痛み止めを飲んでいると認識しないまま、5年以上も不要な薬を服用されていたのです。幸いなことに副作用は出なかったものの、適正使用や医療経済の観点からも、もっと早い段階で正すべき事例でした。
一包化が必要な患者さんは、とりわけ薬の自己管理が難しい方が多いので、漫然と薬を使い続ける可能性がさらに高くなります。
ご家族に薬を一包化して服用している患者さんがいるようなら、定期的に薬局で「中身の確認」を一緒に行うことをおすすめします。