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神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

「一包化」は漫然と同じ薬を飲み続ける危険がある

公開日: 更新日:

 患者さんにたずねてみると、「痛み止めは飲んでいないよ」とおっしゃいます。本人は、痛み止めを飲んでいると認識しないまま、5年以上も不要な薬を服用されていたのです。幸いなことに副作用は出なかったものの、適正使用や医療経済の観点からも、もっと早い段階で正すべき事例でした。

 一包化が必要な患者さんは、とりわけ薬の自己管理が難しい方が多いので、漫然と薬を使い続ける可能性がさらに高くなります。

 ご家族に薬を一包化して服用している患者さんがいるようなら、定期的に薬局で「中身の確認」を一緒に行うことをおすすめします。

【連載】クスリと正しく付き合う

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