終末期に胃ろうは必要か?

公開日: 更新日:

 毎日のように2人の子供が見舞いに来ているが、胃ろうをつけるときに子供たちの間で意見が割れた。50代の長男は、医療費の負担も考慮して、病院に「胃ろうは必要ありません」と訴えた。ところが長女は、「母を見殺しにはできない。絶対に胃ろうをつけて!」と泣きながら長男と病院側に懇願した。胃ろうをつけても、母親が元気を取り戻す確率は1%もないことは分かっているのにだ。

 子供たちの存在さえ分からず、大きく口を開け、寝たきりの母親を見ながら、長男は「生きるとは、どういうことでしょうか」と、自問自答を繰り返している。

【連載】「多死社会」時代に死を学ぶ

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで