終末期に胃ろうは必要か?

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「芦花ホームに、胃ろうをつけた80代の女性が入居してきました。息子さんの希望もあって、このおばあちゃんから胃ろうを外しました。息子さんはすぐに亡くなると思ったようですが、それから3年生きて、その後、安らかにお亡くなりになりました」

 医師は患者を治療し、1日も長生きさせることが第一の使命である。胃ろうもそのための治療のひとつだ。だが、「人生最終章の医療判断として、何を選択することが本人にとって最も幸せか、その心も考えるべきではないでしょうか」と石飛医師は言う。

■取り外すことで元気になるケースも

 93歳の女性がホームに入居してきた。病院に入院中に胃ろうをつけられ、十数種類の薬を処方されていた。

「私は、その十数種類の薬をすべてやめさせました。それで、口から少しずつ食事を与えました。すると、意識が戻ってきたのです。まあよくしゃべられるようになりました」

 都市部の総合病院に、くも膜下出血で入院したAさん(82)は、胃ろうを装置したまま、もう5年が経過している。意識はない。

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