実は誤解や誤診も多い 「ADHD」を見極める3つのポイント
①ほかの薬剤でADHDのような症状が出ていないか、閉塞性無呼吸症候群、甲状腺機能亢進症、知的障害、うつ病などと間違えていないか②ほかの発達障害の併存、統合失調症や双極性障害といった精神疾患の重複、ADHDの2次障害(不安、うつ、強迫など)がないか。これらを調べてもらえる医師のもとで診察を受けたい。
原田医師に45歳の時にADHDと診断され、7年間治療を受けている執行泉さん(52)は、子供の頃からみんなが当たり前にできることができず、自己評価が極めて低かった。
原田医師の診断・治療を受け、「特性は個性」と自己を肯定できるように。仕事の中で何を優先的に行えるか、何を人に任せられるかなど、原田医師のアドバイスで仕事がうまく回るようになった。自分の人生の目標が明確になり、起業するまでに至った。
「今は2種類の薬がありますが、執行さんが治療を始めた頃は成人に使えるものはありませんでした。しかし、自己理解、自己受容や環境調整をすすめることで、薬を飲む前から機能の改善がみられてきました」
薬は治療のマストではない。悩んでいるなら一歩踏み出せば、世界が変わるかもしれない。