がん治療を受ける病院はどう選べばいいのか
患者はがんと診断されると“命に関わる”との思いから、「安心して最高の医療が受けられる病院を探す」ということになると思います。また、がん以外の持病(糖尿病、慢性呼吸器疾患、心臓病など)を抱えている方は、その治療ができるか否かについても頭に浮かぶでしょう。さらに、病院の評判についても気にするかもしれません。
■通院しやすいかも大きなポイント
病院を選ぶ際には、「がんの診断や治療は1回だけの受診では済まない」ということも考えるポイントになります。自宅から通院可能か? 仕事の都合をつけやすいかといった観点を持つことも大切です。
患者の体調が良く緊急を要さない場合、多くは外来で検査・治療が行われます。手術前の術前検査も同様に多くは外来です。もちろん、病状によって必要な検査・治療は入院で行われます。ただ、最近は入院期間が短くなっていることもあり、検査以外にも、設備が充実した外来通院治療センターなどで化学療法や放射線治療も外来で行われる場合が増えています。つまり、最近のがん治療は外来にシフトしているのです。ですから、通院の利便性も病院選びに大きく関係します。