脳性麻痺の寺田ユースケさんが語る 挫折と感動そして挑戦

公開日: 更新日:

 小4からは野球を始めました。意外ですよね? これが、自分で言うのもなんですが、両親の血なのか運動神経が良くて(笑い)。「寺田は足がよかったら化け物だ」と監督が言うくらい投げたり打ったりは人並み以上にできたんです。ただ、走れない。だから、どんなに頑張ってもレギュラーにはなれませんでした。

■初めて踵を着いて歩いたときの感動は忘れられない

 つらかったことを挙げたらいろいろあるんですけど、一番は高校3年で受けたアキレス腱延長術です。脳性麻痺の人がよくやるもので、踵を着いて歩けるようにするための手術です。「もう一度、野球をやるんだ」という思いと、大学進学やその先の将来を考えての決断でした。

 入院は4カ月に及び、そのうちの1カ月半は寝たきりでした。しかも、その間はあおむけで、足を“大の字”に開いたままで、自由は一切なし。寝返りもできないので褥瘡(床ずれ)はできるし、トイレも看護師さんの手を借りるしかありません。思春期の男子にはキツイ(笑い)。痛みもすごいし、今でもあれは“拷問”だと思うくらいの地獄の日々でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで