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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

胃がん<1>手術は大きな違いはないが薬物治療は進歩している

公開日: 更新日:

 診療ガイドラインはあくまでも指針であって、強制力はありません。それに統計に基づいてつくられていますから、個々の患者に本当に有効かは保証の限りではありません。しかし、確率論的に考えれば効く可能性が最も高いわけですから、これに準拠して治療を行う医師が増えています。その結果、全国どこでも同じレベルのがん治療が受けられるようになり、地域格差が薄まってきました。

 進歩の速い領域では、診療ガイドラインが頻繁に更新されています。「胃癌治療ガイドライン」の第1版が出たのは2001年、最新版は第5版(2018年)です。胃がん手術はほぼ確立されているため、違いはほとんどありません。

 しかし、薬物療法が大きく進歩してきました。今回は過去と現在のガイドラインを比較して、なにがどう変わったか見ていきたいと思います。

【連載】ガイドライン変遷と「がん治療」

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