近視、遠視、乱視も解消 老眼鏡が不要になる白内障手術
今回発売された「3焦点眼内レンズ」は、本やスマホを見るのに適した「近方(40センチ)」、パソコンを見るのに適した「中間(60センチ)」、テレビを見たりゴルフなどのスポーツに適した「遠方(5メートル以遠)」の3点に焦点を合わせたもの。一方、これまでの眼内レンズは「単焦点」と「2焦点」。単焦点は近方か遠方のどちらか1点に焦点が合い、2焦点は「遠方と近方」または「遠方と中間」というように2点に焦点が合う。
「たとえばテレビを見ながらパソコンを打ち、手元のスマホも見るとします。3焦点ではすべて裸眼で見える。しかし、単焦点と2焦点では無理で、焦点の合っていないところを見るには、老眼鏡などが必要です」
どの眼内レンズを選ぶかは、どういう見え方をしたいかによる。遠くも中間も近くも眼鏡なしで見たければ3焦点だし、テレビとスマホは裸眼で見たいがパソコンは眼鏡でOKなら2焦点。ゴルフの時は裸眼、それ以外は眼鏡なら単焦点……というようにだ。
「3焦点にはデメリットとして、強い光をまぶしく感じたり光の周辺に輪がかかって見える『グレアハロー』、濃淡がはっきりしない『コントラスト感度』が起こる可能性があります。また、“遠中近すべて見えるが、80点くらいの見え方”。その点も含め、ライフスタイルに合った眼内レンズを選んでください」