乾燥肌は長湯NG 高血圧は40度以下 医師に聞く体にいい入浴
「本人に入浴する元気があるなら、入浴して構いません。熱い湯は体力を消耗するため、ぬるめの湯で。風呂から上がってすぐに布団に入ると、体温がこもって寝汗の原因になりかねないので、体のほてりを十分に取ってから布団に入るようにしましょう」
■寝つきよくするのに風呂は役立つか?
「就寝時に体の深部の体温、つまり深部体温が低下することで入眠モードに入ります。そのためには、いったん体を温めるのが効果的で、風呂がうってつけです。入浴で深部体温が上がり、その後、下げようとする力が働いて深部体温が急降下するからです。具体的には、40度の風呂に15分入ると深部体温が0・5度上昇、60~90分かけて元に戻り、さらにその後も深部体温が下がります。このタイミングで入眠すると、よく眠れます。睡眠の質を高めるには、寝る1時間くらい前に湯船に漬かるのが一番です」
■朝風呂と夜風呂どちらがいい?
「朝、少し熱めの湯に短時間漬かると体も目覚めますが、朝は気温が低く体温も下がっているため、急に熱い湯に漬かると心臓に負担をかけます。睡眠の質を高める意味でも、夜に入浴することをお勧めします」