著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

毎日なら約3割減 浴槽入浴回数が多いと介護認定が少ない

公開日: 更新日:

 入浴スタイルは国ごとに異なりますが、日本人はシャワーやサウナよりも、浴槽入浴が一般的かもしれません。特に温泉は日本人の入浴スタイルを象徴するものでしょう。

 ところで温泉は健康に良いイメージがありますが、浴槽入浴と健康への影響を検討した質の高い研究データは、ほとんどありませんでした。

 そんな中、浴槽入浴の頻度と身体機能の障害(介護が必要な状態)リスクの関連について検討した論文が、日本疫学会誌電子版に2018年10月27日付で掲載されました。

 この研究では、要介護認定を受けていない日本人高齢者1万3786人(男性6482人)が対象となっています。

 被験者は、浴槽入浴の頻度について、低頻度(0~2回/週)、中頻度(3~6回/週)、高頻度(7回以上/週)の3つのグループに分類され、夏季と冬季に分けて身体機能の障害リスクが比較されました。

 なお、結果に影響を与えうる、年齢、性別、認知機能状態などの因子で、統計学的に補正を行って解析をしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」