また、高齢になると季節への対応も苦手になり、夏でも厚い羽毛布団をかぶったり、長袖長ズボンの下着で寝る人も多い。高齢の親がひとり暮らししているという人は、薄いタオル地の布団や、半袖の寝間着を買い与えることも熱中症予防には大切だ。
「熱中症予防に一番大切なのは水分補給。コーヒーやビールには利尿作用があって水分を失ってしまうので、水や麦茶など、カフェインがなくて飲みやすいものが一番いい。寝る前には水をコップ1杯。さらに、夜中に目が覚めたときにもすぐに水を飲めるよう、枕元に水差しを用意しておくと、熱帯夜の脱水症状を防げます」
1杯の水が高齢者の命を守ることもあり得るのだ。
(つづく)