サッカー選手の松本光平さん 外傷性の両眼の障害との闘い

公開日: 更新日:

 そこでは「右目の黄斑部に穴が1つと、網膜剥離が2カ所ある」との診断でした。医師からは「網膜剥離は治せるが、黄斑部の穴は日本でも手を付けられない。でも、自分なら1~2%くらい可能性があるから手術を受けてみたらどうか?」という提案をされました。

 もちろん迷うことなく提案を受け入れ、診察から1週間後に手術を受けました。手術をしてみたら、黄斑部の穴は3つもあったそうで、眼球が破裂していなかったのが奇跡だと言われました。

 術後2週間は、眼内に入れたガスの関係でうつぶせ厳守でした。入院は3日間。そのうちの2日間は強烈な痛みでした。

■隔離ホテルで‶うつぶせ生活”

 その後は、隔離ホテルに戻って死ぬ気で“うつぶせ生活”をしました。幸いにも食事は、アスリートを支援する企業が完全栄養食のパンを大量に支援してくれたので、それをベッドの横に積んで、うつぶせのまま手探りで取って食べました。

 一番心配だったのは、寝ている間に無意識にあおむけになってしまうこと。なので、ホテルのスタッフに事情を説明して、帯のようなものでベッドに縛ってもらったりもしました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」