こうした歴史に加え、今回のワクチン治験で黒人の治験者が人口比に対して極端に少ないことも不信の原因として指摘されています。
2020年はコロナ禍の中でブラック・ライブズ・マター運動が起こり、黒人に対する差別の歴史が次々に白日の下にさらされました。これはトランプ政権の下で明るみに出たアメリカの分断が、ずっと前から存在していたことを示すものでもあります。
こうした差別や分断を超えてワクチン接種が行われなければ、全体の命を救えません。21年に新たな政権を取るバイデン氏の下で、こうした不信が解決できるかに人類の未来がかかっていると言っても大袈裟ではないのです。