感染後に重症化しやすい人、死亡リスクの高い人の条件

公開日: 更新日:

 新型コロナ感染症は感染力の強いインド株(デルタ株)の出現で新たな段階に入った。10代の感染者が目立つようになり、豪州では数秒すれ違っただけで感染したのでは、と疑われるケースの報道もあった。

 今まで通り感染しない努力は必要だが、感染しても重症化しないために何をするかも考えるべきではないか。

 それには、まず重症化とは何かを知る必要がある。

 新型コロナ感染症の典型的な経過は発症から1週間程度で治癒する軽症が8割、そこからさらに1週間から10日の間に肺炎症状が起きて入院する人が2割、さらに10日間以上経つ間に集中治療室に入る人が5%、そのうち2~3%が致死的状況に陥るとされる。重症とカウントされるのは集中治療室に入る5%だ。

 では、どんな人が重症化しやすいのか?

 5月26日公開の「新型コロナウイルス感染症診療の手引き 第5版」によると、入院後重症化する割合が高い傾向にあるのは「慢性腎臓病」「肝疾患」「肥満(BMI30以上)」「脂質異常症」「高血圧」「糖尿病」を持っている人。ほかに「65歳以上の高齢者」「悪性腫瘍」「慢性閉塞性肺疾患」「喫煙」「妊娠後期」「固形臓器移植後の免疫不全」「ステロイドや生物学的製剤の使用」「HIV感染症」が重症化のリスク因子だ。また、死亡の割合が高い傾向にあるのは「心疾患」「慢性肺疾患」「脳血管障害」「慢性腎臓病」の人だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 2

    大阪万博GW集客伸びず…アテ外れた吉村府知事ゲッソリ?「素晴らしい」と自賛も表情に滲む疲れ

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機

  5. 5

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  1. 6

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  2. 7

    竹野内豊はついに「令和版 独身大物俳優」となった NHK朝ドラ『あんぱん』でも好演

  3. 8

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  4. 9

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  5. 10

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?