「まつ毛ダニ」は顔に生息する小さなダニ…日本人の5割に
今回は「まつ毛ダニ」についてお話ししたいと思います。
まつ毛ダニは、まつ毛の毛根や皮脂腺に寄生するごく小さなダニのことで、正式名称は「デモデックス」といいます。その大きさはわずか0.1~0.4ミリほどですから、肉眼ではとても見えません。
まつ毛だけではなく、まぶたや顔の皮脂腺にも生息することがあり、顔の場合は「顔ダニ」と呼ばれることも。生息した場所の皮脂や角質をエサにして生きています。日本人では約5割の人のまつ毛や顔に一定数生息しており、通常範囲の量なら生息していても問題はありません。
ただし、大量に繁殖してしまうとさまざまな症状を引き起こします。代表的な症状が「目のかゆみや違和感」「まぶたが炎症を起こし、赤くなる」「まつ毛が抜けやすくなる」「まつ毛にフケが出る」。ときにはドライアイや目のアレルギー反応で充血が起きることもあります。
では、増える原因にはなにがあるのか。それは、目周りを清潔に保てていないということに尽きます。
たとえば、施したアイメークをしっかりと落とせていないと皮脂や汚れがたまり、それをエサにしてダニは繁殖していきます。とくにマスカラやアイライナー、アイシャドーは「完全に落とす」ということを毎日意識していただきたいです。