間違いなくやってくる新型コロナ「第6波」で備えるべきポイントは?
■冬は徹底した換気が重要になってくる
ちょうどワクチンが効かなくなってくるタイミングで、人流が活発になる年末年始を迎えることも不安材料だ。
「ワクチン接種が終わって安心したのか、昼間なら問題ないだろうと密着状態で会食している人をたくさん目にします。そんな感覚のまま忘年会や新年会など人が集まる機会が多くある年末年始に突入すると、第6波は第5波を超える感染者数になり、重症者や死亡者も爆発的に増える懸念があります」(東丸貴信氏)
感染再燃の条件が整う今冬は第6波が到来すると想定し、あらためてしっかり感染対策を講じたい。
「いま新型コロナウイルスの感染経路はエアロゾルを介した空気感染(飛沫から水分が蒸発して生成する粒径5マイクロメートルより小さい粒子による感染)とされています。感染力が高い変異株はマスクによる予防効果は小さくなっているため、他者との距離=ソーシャルディスタンスと換気がこれまで以上に重要です。マスクをきちんと装着したうえで、会話は短時間で済ませ、多人数で集まることを避ける。窓を閉め切りにせず、複数の窓や扉を常に5センチほど開けて空気の流れをつくり、扇風機を使って室内の空気を屋外に送り出すことを心がけましょう」(東丸貴信氏)
議論があるワクチンの3回目接種や、PCR検査の再拡充、感染者の隔離・治療体制の整備は、第6波に間に合いそうもない。まずは、個人個人が感染対策を見直し、あらためて徹底させることが大切だ。