整体が回復のきっかけに…作家の今野敏さんパニック障害を語る

公開日: 更新日:

 でも、パニック障害になった人にとって心療内科は物足りないのです。心療内科はあくまで内科。パニック障害の人は神経科や精神科へ行ったほうがいいと思います。それに気づいて神経科クリニックへ行くと、精神安定剤が処方され、飲んだらグッと楽になりました。

 まず、よく眠れるようになりました。それまでは眠りが浅くて、ひどいときは30分とか1時間ごとに起きてしまっていましたから、眠れるようになったことが一番ありがたかったです。

 もっといえば、映画館や劇場といった「ある一定時間そこにいなきゃいけない状況」がつらくて嫌いでした。でも、安定剤があれば耐えられるようになったのです。徐々に電車にも乗れるようになり、旅行もできる普通の生活を手に入れました。

 結局、神経科クリニックには2~3年通いました。安定剤がないと不安だった時期も今は乗り越え、最近は眠れないときに飲む程度になっています。

■「整体」が回復のきっかけ


 回復のきっかけになったのは安定剤だけじゃなく、整体を始めたのが非常に大きかったと思います。若い頃から通っていた空手道場にパニック障害で2~3年行けなかったのですが、少し良くなった時期に、整体術を空手の師匠から3年間、毎週習いました。生徒同士でペアを組んで、お互いに整体をやり合ううちに体がほぐれて、気持ちが急に楽になる感覚があったのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末