コロナ禍で「膝のメリメリ音」を訴える人が増加中…放置しても大丈夫?
実はここ数年、メリメリ音を訴える患者が増えているそうで、「コロナ禍の自粛生活で下肢の筋力が低下したり、積極的な曲げ伸ばしの頻度が減っていったことも、メリメリやポキッという音が生じる原因のひとつではないか」と大鶴院長は推測する。
■変形性膝関節症に進む可能性も
その他、体重の増加、過度に膝をつく姿勢、長時間の歩行や階段昇降などのストレスによっても生じる。ではこのメリメリ音、すぐに行うべき対策はあるのだろうか。
「痛みがなければ、治療の対象にはなりません。しかし年月を重ねて軟骨がすり減ると、変形性膝関節症に進展することがあります。そのような場合、最終的には関節鏡視下手術や人工関節置換術に代表される手術治療が標準治療となります。将来のことを考えて、メリメリ音に気づいたら、痛みが生じる前に簡単な運動を行い、硬くなった膝蓋骨の奥の脂肪体をほぐす習慣をつけましょう」
お勧めは「お皿グルグル体操」。脂肪体だけでなく、膝蓋骨周囲の靱帯や筋肉の緊張を緩める効果もあるという。