膝を曲げるとポキポキなるのはなぜ? 関節症につながるリスクも

公開日: 更新日:

【Q】立ち上がったり、階段を上ったりすると、膝がポキポキ鳴ります。病気でしょうか。変形性膝関節症の前触れとも聞きますが、本当ですか?

【A】音が鳴る仕組みはハッキリとわかっていませんが、「キャビテーション」と呼ばれる現象が起きているからではないか、といわれています。これは空洞現象ともいわれ、液体の流れの中で圧力差により短時間で泡の発生と消滅が起きる物理現象を言います。

 そもそも膝関節は、太ももの太い骨と脛の骨、膝のお皿の骨が組み合わさってできています。立ったり座ったりすると、そこに大きな負担がかかります。膝関節はそれを覆っている関節包と呼ばれる袋の中に関節腔という空間があり、その中は関節液と呼ばれる粘性の体液で満たされています。そのおかげで、膝を曲げても、太ももの太い骨や脛の骨が直接ぶつかって、その間にある半月板が変形したり、弾力性を失ったり、すり減ったりしないようになっています。

 膝を曲げるとポキポキ音が鳴る人は関節液が圧力を受けて、関節包の中の空気が気泡を生み、その気泡がはじける音がポキポキとした音として聞こえるのではないか、というのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し