まだ医療界のコンセンサスが得られていませんが、もし本当なら、尿酸値が高いのは脳神経の病気の予防という点で有利であると言えそうです。健診で尿酸値が引っかかった人は、自分は認知症になりにくい体質だと思っておけば、少し気が楽になるでしょう。
一方、かなり以前から、尿酸値が高い人はがんになりにくいと言われていました。がんも細胞や遺伝子のさび(酸化)が原因のひとつだからです。また尿酸のがん予防効果を示唆する研究結果も報告されてきました。しかし最近は、尿酸値と発がんは無関係とする研究結果が増えている上に、むしろがんにかかりやすいという結果も出てきており、徐々に分が悪くなってきています。