流行中の「溶連菌」は合併症に注意…ギランバレー症候群を発症するケースも

公開日: 更新日:

 また、中でも気を付けたいのが「ギランバレー症候群」だという。通常は治療を受けなくても約半年で自然に回復する一方で、疲労感や長距離歩行の困難など長期にわたってADLの低下を来たすケースも少なくない。

「溶連菌感染症と診断された20代の女性は、強い喉の痛みと39度の発熱があったものの自宅で経過観察をしていて、当院を受診したのは発熱から4日たった後でした。アモキシシリンを処方しましたが、2週間後に『手足に力が入らず感覚が鈍い』と再度来院し、ギランバレー症候群と診断されました。治療が遅れると合併症のリスクも上がるので、症状があればすぐに受診することが大切です」

 ギランバレー症候群を発症すると、成人の30%は3年後も筋力低下が残ると報告されている。マスクやうがいといった感染対策はもちろんだが、万が一感染しても合併症を起こさないためには、自己判断で放置しないことが大切だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット