著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

当院スタッフが打ち明ける「自分が入院して初めてわかったこと」

公開日: 更新日:

「入院しなくてもよいほど容体が落ち着いた」「寿命にあらがえないなら家族と一緒にいたい」「最期の時は自宅で好きなように過ごしたい」など、在宅医療を開始される理由は患者さんによってさまざまです。今回は、当院のスタッフのエピソードを紹介したいと思います。彼女は実際に入院を経験し、在宅医療の重要性を改めて感じたと話してくれました。

  ◇  ◇  ◇

 私は20代。8センチ台の脳動静脈奇形があります。これは、脳の中で動脈と静脈が毛細血管を介さず直接つながり、とぐろを巻いたような塊となる血管の病気で、正常な血管に比べて破れやすく、20代の脳卒中の原因のひとつといわれています。

 私の場合、てんかん発作をしばしば起こします。意識がある発作もありますが、ひどい時は2~3カ月に1回意識を失うことも。しかし、主治医には発作が起きるたびに救急車は呼ばなくてもよいと言われており、発作後は筋肉痛や倒れた際のぶつけた痛みはあるものの、ケロッと普段の生活に戻れます。意識がなくなったとしても、発作が起きた悲しみや恐怖は認識しているため、早く何事もなかったように生活したいものです。つまり病人らしく過ごすことも苦痛です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動