著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アリゾナ州フェニックスでは死者が10年で10倍に…米国で最も暑い街の悲劇

公開日: 更新日:

 一瞬にして街を壊滅させる竜巻や豪雨による水害など、アメリカでは気候変動による苛烈な自然災害が、毎日のようにニュースになっています。

 そんな中、アメリカで最も暑い街と言われるアリゾナ州フェニックスでは、この10年間で暑さが原因の死者が10倍となり、衝撃を与えています。

 フェニックスの2023年7月の最高気温の平均は摂氏46度。2014年の41度から5度も高くなっています。最低気温の平均は34.5度で、こちらも2014年から3度上がっています。

 一方フェニックスのあるマリコパ郡では、暑さが原因とされる死者が昨年1年間で645人にのぼり、2014年と比べ10倍以上となりました。

 この驚きの数字が示しているのは、暑さが人を殺すという事実だけではありません。急激な気候変動に対し、対策がまったく追いついていないという現実です。

 例えば死者のうち290人はホームレスで、彼らはバス停やテントの中、歩道の上などで亡くなっているのが発見されています。フェニックスはアメリカで最も人口流入が活発な街としても知られていますが、同時にホームレス問題も深刻なのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情