米国のノスタルジー・ブームは「心のサバイバル」…日本でも昭和が人気
興味深いのは、ノスタルジーを抱くのが若い世代に多いことです。アメリカZ世代の15%が今より過去の方がよかったと感じています。彼らは自分がまだ生まれていかった時代に対しても「擬似ノスタルジー」を抱く傾向があります。
Z世代はコロナのパンデミックの影響を強く受けた世代です。さらに深刻なインフレや戦争、政治の混乱、気候危機などが彼らの未来に立ちはだかっています。そのためにメンタルを病む人も少なくありません。そんな彼らが何も考えずにいられた子供時代や、こうした問題が少なかった過去を懐かしむのは、一種のサバイバルとも言えるのではないでしょうか。
日本で起きている昭和ブームも、こうした心理と繋がっているかもしれませんね。