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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

体内のマイクロプラスチックと心臓疾患リスクの関係が明らかに 米医学誌で研究結果が

公開日: 更新日:

 このコラムで、ペットボトルの水からこれまでの推定値の10〜100倍のプラスチックが見つかったことをお伝えしましたが(https://hc.nikkan-gendai.com/articles/279988)、体内に蓄積されたマイクロプラスチックが、心臓疾患リスクを上げる可能性があることが明らかになりました。マイクロプラスチックの人体への影響を検証した初めての研究として、大きな反響を呼んでいます。

 マイクロプラスチックやナノプラスチックなど、環境中に存在する微小なプラスチック片が、体内に入り込む可能性があることは、次々に明らかになりつつあります。

 しかしそれが人の健康にどんな影響を及ぼすかは、ほとんどわかっていませんでした。

 今回研究者たちは初めて、人の血管内に蓄積する脂肪性沈着物プラークの中から、これらの微小なプラスチック片を検出。心臓疾患などの発生率と比較した結果が、先日、医学誌のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表されました。

 それによれば、プラーク内にマイクロプラスチック片が検出された人150人のうち、30人(20%)が3年間に心臓発作、脳卒中、死亡を含む合併症を経験したのに比べ、検出されなかった患者では107人中8人(7.5%)だったことがわかりました。

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