相談電話は患者さんの不安な気持ちを支える“命の電話”
在宅医療では、患者さんの疑問をすぐ解消し、その場で医師から聞いたアドバイスを患者さんやご家族の方がすぐに実践できます。入院ではなかなかこうはいかず、入院経験がある患者さんからも「医者がいつも忙しそうで、要望や疑問があってもすぐに聞けない」「看護師さんを通して聞いてもらえるけど、答えを得られるまでタイムラグがある」といった話をよく聞きます。いわば“気持ちの便秘”が、在宅医療ではないのです。
もしも患者さんが自分の思いや気になったことがあったら、そのことがさして病気と直接関係ないことであったとしても、どんなことでもお話ししていただいて構わないと事前に伝えています。こんなことを聞いたら嫌がられるかもしれないとか、忙しい先生やスタッフの人に悪いからと、話すのを我慢することのないようにとも伝えています。
当院のファーストコールでは、医療従事者で構成される診療パートナーや、その他事務職員が電話口に出ますし、手がすいている医師がいれば積極的に電話に出て、患者さんとお話しします。相談内容が医師でしか対応できないもので、医師以外がやりとりをしている場合は、すぐに医師の指示を確認し、折り返すようにしています。