歯の治療を受けるならクスリに注意(2)【抗凝固薬/抗血小板薬】抜歯で出血が止まらなくなる可能性
抜歯した際の止血の方法は、まず抜歯後にできたくぼみに止血剤を入れて丁寧に縫い合わせ、さらにガーゼを15~20分ほど強めに噛んでもらう。
通常であれば5分程度だが、抗凝固薬や抗血小板薬を服用している患者は長めに噛むことでしっかり圧迫して止血する必要があるという。
「ただし、複数の抗凝固薬や抗血小板薬を服用している患者さんや、血液の凝固因子の活性を総合的に判定する検査の数値を見て止血が難しいと判断される場合は、歯科治療を見合わせるケースもあります」
血液をサラサラにする薬を服用している人が歯科治療を受けるときは必ず、お薬手帳を持参し、治療前の問診で既往歴や服薬の状況を正しく伝えること。自己判断での休薬は絶対にやってはいけない。 =つづく