(2)加齢とともに増える「尿失禁」は高齢でも治療で改善できる
水分を取り過ぎている場合には、摂取量を減らす、骨盤底筋(骨盤の底の筋肉)を鍛える体操などを行います。
■腹圧性尿失禁
圧倒的に女性が多く、同じ調査で男性は全世代とも10%前後(12.4~8.5%)ですが、女性の場合は20代でさえ12.2%で、40代になると26.6%と倍増し、80代ではほぼ半数の45.5%の人が尿失禁に悩んでいることが分かります。
女性は尿道が短く、出産や加齢により、膀胱や尿道を支えている骨盤底筋が緩み、尿道がぐらぐらしやすくなり、尿失禁が起こりやすくなります。
男性の場合は、前立腺がんや前立腺肥大症の術後など特別な状況を除き、まず起こることはありません。
治療法は保存療法(体重を減らす、骨盤底筋訓練、飲水制限など)と手術があります。
骨盤訓練は、骨盤底筋を緊張させたりゆるめたりしながら鍛える運動です。
ポイントは骨盤底筋の場所を正確に把握し、どの筋肉を収縮するのかを意識することですが、自己流では難しいため看護師らの指導で行うと効果的です。