阪神2年連続で開幕権返上のトホホ…藤川監督はディスアドバンテージを跳ね返せるか
「(就任1年目の)開幕3連戦はすごく大事。絶対に勝たないと」
阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(67)が10日の巨人戦のテレビ解説でこう力説した。
「執念みたいなのを見せないと。(自分は)めちゃくちゃ勝ちに行きました。他の5球団、全部が注目しますから」
同顧問は阪神(2004年、23年)、オリックス(10年)で3度、監督に就任、その1年目は全て、開幕3連勝を飾っている。
藤川球児新監督(44)は、広島と開幕カードを戦うが、肝心の試合は本拠地の甲子園、準本拠地の京セラドームではなく、ビジターのマツダスタジアムで行われる。
23年にリーグ優勝した阪神は今季の開幕権を得ているものの、甲子園は選抜高校野球、京セラもオリックスが使用。ほっともっと神戸などで試合を行うことはできるが、東京ドームで開幕を迎えた昨季と同様、開幕権を返上し、2カード目に京セラで本拠地開幕を迎えることになった。
もっとも、マツダとの相性は悪くない。昨季は投手陣が球場別で最高のチーム防御率1.78と踏ん張り、7勝4敗1分けと勝ち越した。5勝7敗だった京セラよりも勝率は高かったものの、チーム打率は甲子園の.258、京セラの.242に対し、マツダはわずか.228。広島の強力投手陣を前に、攻撃陣が苦戦を強いられたのも確かだ。
来年はWBCの開催に伴い、労組・プロ野球選手会が先日、1週間の開幕延期を要望した。これが認められれば来季は甲子園で開幕戦を迎えることができるが、藤川阪神は2年連続でホームアドバンテージを失う不利をはね返せるか。