1300万人がちょい漏れに悩み…「過活動膀胱」の対策と治療
寒い季節、より深刻になるのが尿の悩みだ。解決策を見つけられず、一人で悩んでいる人もいるのではないか。
尿に関する悩みを抱えている人はかなり多い。それを示したのが、日本排尿機能学会が2023年5~6月、20年ぶりに行ったアンケート調査だ。24年にその内容を発表した。
それによると、アンケート調査に回答した20~90代の男女6210人の8割が尿に関して何らかの悩みを訴えており、過活動膀胱という病気に関しては、20歳以上では11.9%。推計約1300万人が罹患していることが判明した。
悩んでいるのは高齢者だけではない。男性では、排尿が終わった後に尿を下着に漏らしてしまう“ちょい漏れ”の経験者が、20~30代で約23%。女性では、くしゃみをしたり重いものを持った時に尿が漏れる腹圧性尿失禁が高齢者で急増するものの、20~40代でも該当者がいた。
一方で、尿の症状による受診は4.9%。今回の調査では、「加齢に伴うもので病気ではない」と考えている人が多いことも示された。