帯状疱疹ワクチン接種で認知症リスク低下…国際学術誌に発表
「発症すると痛みを伴う赤い発疹や水膨れができ、ウイルスが攻撃する神経節によっては、顔面神経麻痺、失明、膀胱・直腸障害、脳炎、髄膜炎といった重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。さらには後遺症として、帯状疱疹の症状が終わった後も痛みが続く帯状疱疹後神経痛のリスクがあり、ひどい人では洋服が触れるだけでも強い痛みに感じ、それが年単位で続くこともあります」(外山医師=以下同)
帯状疱疹の原因は水痘・帯状疱疹ウイルスだ。子供の頃に感染し水痘(水ぼうそう)を発症。治った後もウイルスが体内の神経節に潜伏し、加齢などで免疫力が低下すると活性化して帯状疱疹を発症し、加齢とともに患者数が増え、80歳までに3人に1人が発症する。
近年の帯状疱疹の特徴は、発症年齢の低年齢化だ。
「20~40歳代は、水ぼうそうを発症した子供に触れる機会が多く、水痘・帯状疱疹ウイルスに再度触れることで、体内の免疫機能が高まり、発症が抑えられていましたが、2014年10月から水痘ワクチンの定期接種開始で水ぼうそうの子供が激減。免疫機能が高まる機会を失い、若くても帯状疱疹を発症する人が増えてきています」