小池都知事「水道基本料金無償化」突如ブチ上げ…都議選に向け“与党に花”の深謀遠慮
“女帝”が怪しい動きだ。
東京都の小池知事が20日、都内の一般家庭約800万世帯を対象に、今夏の4カ月間、水道基本料金を無償化すると発表した。長引く物価高に苦しむ家計を助け、エアコン使用を促して熱中症予防につなげる狙いがある。関連経費368億円を含む補正予算案を6月の都議会定例会に提出するという。
一般家庭向けの基本料金は1カ月当たり860~1460円。4カ月間で1世帯当たり5000円程度が軽減されるが、使用量に従って料金が上乗せされる「従量料金」は減免されない。小池知事は会見で「都民の命、健康、暮らしを守る」なんて言っていたが、取ってつけたような策の魂胆はミエミエ。6月13日告示の都議選に向けた「選挙対策」である。
「発表の前日、都議会の知事与党である自民と公明、都民ファーストの会がそれぞれ、無償化の検討を要望。各会派のメンバーが小池知事に直接、要望書を提出する“セレモニー”がありました。その翌日の正式発表ですから、あまりにロコツ。知事与党に選挙のアピール材料をおねだりされ、応じた格好です。スムーズに都政を運営するため、知事にも応えるメリットがある」(都政関係者)