私の初体験未遂…「うちに泊まる?」オタ友以上恋人未満の彼にそう言わせた。【48歳で「男」を知りました。】
イケメンな大学生Kくんに恋をした
【48歳で「男」を知りました。】
パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。20代でハマったメタル音楽のオフ会で知り合った男性に恋した私。この出会いが、思いがけぬ“初体験未遂事件”を巻き起こすとは…。
◇ ◇ ◇
男性ばかりのコミュニティで、数少ない女性参加者としてオタクライフを満喫していた私。言い寄ってくる男性は何人もいましたが、イマイチ好きになれずスルーしていたところ、いよいよコミュニティの中に好きな人が現れたのです。
【連載第1回はこちら】私が48歳まで処女だったワケ。30代日本人女性の3人に1人が性体験なし
吉沢亮似の色白“国宝級”イケメン
その彼は、北の方の地方に暮らす大学生・Kくん。私と同じ年でしたが、浪人して大学に入ったということもあり、大学4年生でした。182cmの高身長で、すらっとスリムなスタイル、吉沢亮くんに似た色白の“国宝級”イケメンです。
その整ったルックスだけでなく、話すと気さくで時折方言が出るちょっと抜けた感じと、何よりも自分と好きなバンドが被っていたこともあり、初対面から意気投合。どんどん彼に惹かれていったのです。
毎晩毎晩、チャットでKくんに会えるのが楽しすぎて月の電話代が10万円を超え、両親叱られるなんてことも。
彼は「うちに泊まる?」と言った
周囲のオフ会メンバーたち続々とがカップルになっていく中で、自分もKくんと恋人同士になりたい! という思いが日に日に増していました。親しくしていた仲間たちも「早くKくんとくっつきなよ!」と煽ってきたり…。
チャットで話している際も、お互いに好意があるような言動をしたりと、ネット上ではまるで付き合っているような雰囲気を漂わせることも。気持ちを確かめることも確かめられることもなく、それでも「Kくんと私は両思いなはず」と思い込んでいました。
とはいえ、私は関東で彼は北の地方都市という遠距離。ネット上では毎日会えてもリアルで会うのは難しい。関東でオフ会があるたびに彼は上京をしていましたが、2人だけで会えないことにいつしか焦りはマックスに…。
私は思い切って彼の地元に遊びに行くことにしたのです。
「そっちに行ったら遊んで欲しい」と仕かけたところ、彼は快諾。そしてこう言ったのです。
「泊まる場所をまだ見つけてないなら、うちに泊まれば?」
緊張しながら向かった北の地
なんていうことでしょう! 彼の方から「うちに泊まりなよ」と提案をしてきたのです。彼は大学の近くのアパートでひとり暮らしをしていました。もちろん狭い1Kの部屋です。
「いいの?」
「もちろん!」
彼は嬉しそうに答えました。いきなり好きな人の家に泊まることになり、「もしかしたら、あんなことやこんなことが起きるかもしれない」「一気に関係が進んじゃうかもしれない」「誘われたらどうしよう!」「下着はどうしたらいい?」「初めての時ってどうしたらいいの?」などの勝手な妄想がふくらんでいきます。
新幹線の手配をするかたわら、かわいい下着を買ったり、パソコンでこっそりハウツーを調べたりと、“万が一の準備”も抜かりなく進めました。
そして、「いよいよ初体験しちゃうかも…」という淡い期待と緊張に包まれ、新幹線に乗り込んだのですが、その期待を大きく裏切るようなできごとが待っていたのです。
次回に続きます。
(mirae.(みれ)/ライター)