追悼・マキノ正幸さん 渡哲也に誘われ沖縄に…どん底生活経て10歳の安室奈美恵と出会うまで

公開日: 更新日:

 沖縄アクターズスクール創業者で、このほど敗血症性ショックのため亡くなったマキノ正幸氏は京都府出身。祖父は「日本映画の父」マキノ省三さん、父は映画監督マキノ雅弘さん、母は女優轟夕起子さんという芸能一家に生まれ、「ぼんぼん育ち」であった。

 沖縄との出合いは返還1年前の1971年、30歳の時だった。日刊ゲンダイ「注目の人直撃インタビュー」で2022年、ジャーナリスト二田一比古氏の取材でこう振り返っている。

「経営していた福島のスキー場が倒産してね。東京にいればなにかと雑音が入る。哲(渡哲也・青学の同窓生)に誘われて気分転換に選んだのが沖縄でした。まだパスポートが必要な時代だったけど、海外のリゾート地のように素晴らしい海と自然。女性もエキゾチックで魅力的だった。行き来しているうちにとりこになり、妻子を残し、一年の半分以上は沖縄にいました。(中略)今思えばですが、いとこの長門(裕之)や津川(雅彦)ら芸能界の仲間は順調に活躍を続け、哲も(石原)裕次郎の事務所入り。自分だけ時間が止まっているようでしたね」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し