(22)与八がこの大きな本屋の若主人
本屋の前は人だかり、えらく繁盛している。
重三郎、訪ねた本屋が思ったよりずっと立派なのにも驚いた。気忙しそうに行き来する老若男女、その誰もが店の前で「おやっ」という顔になる。眉間の皺が消え、足が止まった。
「また客が入っていった」
店は間口が広く奥行きもあ…
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