女子レスリング53kg級「新・霊長類最強の女」藤波朱理は大舞台を制し“飲酒解禁”なるか
【女子レスリング53kg級】
表彰台はもちろん、金メダルラッシュを期待されているのが男女レスリングだ。前人未到の133連勝で本番に臨む女子53キロ級の藤波朱理(20)、連覇を狙う同50キロ級の須崎優衣(24)らを筆頭に金メダル候補がひしめいている。今回の代表メンバー13人は東京大会の12人を上回り、アテネ、ロンドンと並んで過去最多となった。前日本協会強化本部長で、拓殖大学レスリング部部長の西口茂樹氏(58=国際学部教授)がお家芸種目の行方を占う。今回は【女子53キロ級編】。
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藤波は五輪3連覇の吉田沙保里に代わって「霊長類最強の女」の異名をほしいままにしている。中学時代から続く連勝記録をどこまで伸ばせるかにも注目が集まる。
「日体大に進学してからは一時、タックルの入り方が悪くなったことがありました。本来は防御である組み手を意識し過ぎて藤波の持ち味であるタックルが入りづらくなったからですが、父・俊一さん(日体大コーチ)の指導もあって、すぐに矯正されました。レスリングは完成の域に達しており、まず負けることは考えられません。自分より体のサイズが上回る無差別級で戦ったとしても勝てるレベルにあります。大学では、伊調コーチからも指導を受けており、将来的には『第二の伊調』になる存在だと思います」