既婚者専用マッチングアプリが多数登場。どのサイトが使いやすいかを徹底調査

公開日: 更新日:

既婚者でも異性の友人・相談ができる仲間が欲しい人におススメは?

 ここ数年マッチングアプリが流行っている中、多くの事業者が参入し、とりわけ活況を呈しているのが「既婚者向けマッチングアプリ」。日頃から利用している人も多いことだろう。

 しかし、その一方で使ってみたいと思ってもどれを選んでいいのか分からないという人、あるいは既婚者用ということで偏見や誤解を抱いている人も少なくないのが現状だ。

 そこで、人気の既婚者向けマッチングアプリ「カドル(Cuddle)」「ヒールメイト」「アフターヌーン」の運営各社にそれぞれのアプリについて特徴や安全性、さらに現在の状況などを聞いてみることにした。

マッチングアプリとは…?

 そもそもマッチングアプリとはどのようなものなのか?
 
 すでに知っている人、利用している人は何を今さらと思うかもしれないが、そうではない人のために簡単に説明しておこう。

 マッチングアプリとは一般的に恋人や結婚相手、友だち、さらにはビジネス相手を探すためのスマートフォンを利用したサービス。年齢や身長、居住地、趣味などから自分が求める条件を検索し、その結果から導き出された相手がOKなら1対1のコミュニケーションが取れて実際に会うことも可能になるというのが基本的な仕組みだが、現状では恋愛・結婚を目的とした人向けがほとんどだ。

 今回3社に聞いた質問内容のは

①サービスのリリース日は?

②リリースしてからの累計会員数は?

③主な利用年齢層、男女比及び属性は?

④累計マッチング数は?

⑤貴サービスの強みとは?

⑥過去にあったトラブルは?

⑦セキュリティについての対策方法は?(開示できる範囲で)

⑧ベースとなる料金設定は?

⑨利用者の利用目的は?

⑩地域(エリア)の特性はあるか?

⑪今後の展開について公表できるものがあれば。

 の11問。それぞれの回答は以下の通りである。

アクティブユーザーが多くマッチングしやすい「カドル(Cuddle)」

●カドル(Cuddle)

①2022年2月。

②40万人以上(2024年9月時点)。

③利用層の多い年代は男女ともに30代。男性利用者は経済的余裕や社会的地位を持った人や多く登録しており、女性は年齢を問わず容姿端麗な専業主婦が多くなっている。また、直近では20代の利用も男女ともに拡大してきており、活発な交流がなされている。

④700万組(2024年9月時点)。直近の計算では4秒に1組がマッチングしている。

⑤GAFA出身のエンジニアによって開発された最先端・高品質のAIを活用したマッチング機能とセキュリティの高さが自慢。また、他社サービスと比較して会員数が非常に多く、アクティブユーザーも多いためマッチングしやすいことも特徴になっている。

⑥サービスのリリース当初は想定していなかったが、会員数が爆発的に増加したためか運営とは無関係のユーザー(業者?)がアプリに潜り込んできて迷惑行為をしているとの指摘があった。そこでユーザーの監視を24時間365日行っているAIをアップデートし、業者と思われるアカウントは登録された時点で即時停止処分できるように設計した。

 また、女性からの申し出としては実際に会った男性から投資やビジネスの勧誘をされたり、プロフィールに書いてあったことが偽りだったなどの指摘があり、該当の男性利用者に対しては厳しい注意喚起はもちろん必要に応じてアカウントの停止処分、強制退会などの対応をした。

⑦GAFA出身のエンジニアによって構築された最先端・高品質のAIがさまざまな項目で24時間365日の監視を行うとともに、AIのみに頼らず人の目を通した入念なプロフィールの審査やアカウントの審査を行う部門も設置している。

 また、怪しいと判断されたユーザーに対しては、電話番号の認証を必要とするSMS認証も行っている。最先端かつ最新のAIにより電話番号やクレジットカードなどを独自にリスクスコアリングしており、不審なユーザーや業者の可能性があるアカウントのみにSMS認証がされる。そのため、一般のユーザーに手間をかけさせることなく、怪しいユーザーや業者の削減に成功しているという。さらには、現在デジタル庁と連携して、マイナンバーカードを利用した公的個人認証の導入を進めていることから安全性・安心性は一際高いと言えるだろう。

⑧男性の場合ベースとなるのは「Gold Plan(ゴールドプラン)」(月額3980円~)「Platinum Option(プラチナオプション)」(同1980円~)「Secret Mode(シークレットモード)」(同1980円~)の3タイプ。女性は全ての機能が無料で利用できる。

⑨最も多いのは家庭内で生まれた愚痴などを共有できる相手を探そうという人。家庭や職場ではない「第三の居場所」を探す人が多く登録している。最近ではセカンドパートナーや婚外恋愛といった言葉が巷で話題となっていることもあってか、深いお付き合いを希望している人も増えてきている。

⑩東京や大阪、福岡などを中心とした大都市での利用者が多くなっているが、最近では都市圏での利用にとどまらず地方での利用者も増加傾向にある。

⑪「結婚したらカドル」と思ってもらえるようなサービスを提供していきたい。現在は男女だけのマッチングに限定しているが、今後は同性同士のマッチング機能も追加していきたいと考えている。

「カドル(Cuddle)の無料登録はこちら」

「既婚者向け真面目な出会い路線」のパイオニア「ヒールメイト」

●ヒールメイト

①2022年6月

②約20万人

③男女とも30~50代が中心だが、昨年から20代が増えてきている。内訳は男女ほぼ同じで40代が4割、30代が3割、50代が2割弱、20代が1割弱。男女比は男性54%、女性46%。

④累計171万。直近の計算では11.6秒に1組マッチングしている。

⑤既婚者同士ではあるが、心のつながりを大切にした真面目な出会いを探したい人、親友のような関係になれる相手を探したい人、プラトニックなセカンドパートナーを探したい人に向けて、いわば「既婚者向けの真面目な出会い路線」のパイオニアとしてサービスを展開している。

 もう1つの強みは「安全性」。サイト内を24時間365日監視し、違反行為やトラブルが内科をチェックしている他、登録時の会員審査を厳重に行い、怪しい人物(業者・なりすまし・ロマンス詐欺)の登録をブロックしている。他社のサイトにはないさまざまな機能もあり、会員が匿名で本音トークできる「掲示板」が大変な人気でヒールメイトの大きな売りにもなっている。

⑥ヒールメイトではも今年4月に不同意性行為で書類送検された事件が起きている。被害者の通報を受け顧問弁護士の協力のもと、加害者の検察送致と賠償まで進み決着している。その経緯と結果は会員にも知らせている。

 他には今年春、あるXのアカウントがヒールメイトを含めた複数の既婚者向けマッチングアプリの女性会員のプロフィールをさらすという事件もあった。現在、顧問弁護士を通じてX運営社に当該アカウントの開示請求を行っている。

⑦運営、システム、サーバーの3点に分けて説明すると、運営は社内スタッフによるサイト内の24時間365日監視体制を取り、規約違反、不正行為、トラブルがないかをチェック。問い合わせや通報にも専門スタッフが迅速に対応している。

 システムは自社開発であり、社内SEが管理している点が強み。独自プログラムによる不正ログイン防止システムを備えている他、携帯電話番号やEメールによる2段階認証ログインシステムも採用しており、何かあればすぐに会員に通知する仕組みも整えている。

 サーバーは社内SEが24時間365日の監視を行っており、攻撃に対する完治システムを備え、その都度の対策アップデートも行っているためとても堅牢。サーバーにも十分な予備力があり突然の負荷にも対応できる。

⑧男性は「スタンダードプラン」(月額3800円~)と「プレミアムプラン」(同5800円~)の2プラン。女性は全て無料。

⑨婚外恋愛の相手探し、セカンドパートナー探し、友だち探しがメイン。

⑩都市部が多いが、最近は地方にも広がっている。北海道の道東地域にモニター会員の女性がいるが、マッチングできたとのこと。

⑪運営主催の会員限定マッチングパーティーイベントが好評で、定期開催・全国展開を考えている。各エリアでパーティーを開催予定。その他、既婚者の悩みに寄り添うような相談サービスなども充実させていきたいと考えており、現在、準備中。

 将来的にはマッチングサービスにとどまらない既婚者コミュニティに進化する方向性を模索しており、「妻」「夫」「彩」などの役割仮面を脱いで素のままの自分で仲間づくりや交流ができる場を作りたい、既婚者の多様な生き方を応援する場にしたい、そんな方向性を考えている。

5年以上の実績に信頼が「アフターヌーン」

●アフターヌーン

①2019年12月。

②男女合計で14万5000人。

③40代が最も多く、その次に30代、50代となっている。直近では60代以上の利用者が増えてきている。

④サービス開始からの累計マッチング数は55万件。

⑤ユーザーに実施しているアンケートでは「他社と比較して会員数が多いので気の合う友人を探すことができ、実際にマッチングもできる」と好評の声を多くもらっている。他社と比較しても早くからサービスを開始し、すでに5年以上が経過しているので、その点での信頼を強みと考えている。

⑥ユーザー数が少なかったサービス開始初期には、なかなかマッチングしづらいということで男性ユーザーからの返金依頼といったトラブルがいくつかあったが、サービスが拡大するとともにそういったトラブルはなくなった。

⑦ユーザー登録には厳格な本人確認が必要となり、サービスを利用する際には2段階認証も実施している。また、24時間365日の監視体制で悪質なユーザーがいないかを運営側でチェックすると同時に、ユーザーからの違反報告も受け付けている。

 サポートについてもサポート窓口がなるべくタイムリーに問い合わせに回答できるような体制を月~金曜で取っている。

⑧男性は月額3800円~。女性は基本無料だが、追加でサイト内の検索機能などが使えるⅤIP会員という有料プランも用意している。

⑨大きく分けると「趣味や嗜好の合う友だちと交流したい」「愚痴や相談ができる理解のある友だちを探している」「ランチや飲みに一緒に行ける友だちが欲しい」「一緒にスポーツを楽しめる仲間を見つけたい」の4つ。一般的にマッチングアプリサイト=恋愛というイメージがあるが、アフターヌーンのサービスは結婚後でも既婚者同士で友だちを作り人生を充実させたい人が利用することを目的とし、利用者にもその点をはっきり明示している。

⑩東京、神奈川、埼玉、千葉が会員数の8割を占め、残りは名古屋、大阪、福岡で大半を占めている。

⑪まず1つ目の目標としては首都圏以外のエリアの会員数を増やして、地方在住の人にも満足度の高いサービスを提供すること。

 2つ目としてはサイト上ではなく、リアルに会うことのできるパーティー形式のイベントを企画している。ユーザーから「リアルのイベントを実施してほしい」との要望が多く、そちらも合わせて実施することでより満足度の高いサービスになると考えている。

ユーザーの評価を参考に自分に合ったアプリを探そう

 上記の回答を踏まえてネットでのユーザーの評価をチェックしてみると、たしかに「カドル(Cuddle)」「ヒールメイト」「アフターヌーン」への高い評価が見て取れた。

●カドル(Cuddle)
「サクラと思えるような人はほとんどいないし、メッセージのやり取りをしても圧倒的にまともな人が多いので安心して利用できる」(女性.30代)
「長期的に会える人を希望している人が多いようなので、うまくマッチングできれば末永く付き合える」(男性.50代)

●ヒールメイト
「女性の利用率が高め。写真ぼかし機能もあるので安心して利用できる」(女性.30代)
「毎回ブラウザからログインする必要があるため空いた時間にサクサクとチェックすることが難しいのが難点。既婚者ばかりということもあるのか急に連絡が来なくなる人もいる」(男性.40代)

●アフターヌーン
「AIが自分に合ったおススメの相手を提案してくれるので効率がいい」(女性.40代)
「地方が人口が少ないこともあってか簡単には出会えない点を改善して欲しい」(男性.40代)

 その後、記者も実際に試してみたが、ユーザーの評価通りの感想を得ることができた。

 既婚者向けマッチングアプリはこれからもますます利用者が増え、新たな運営事業者による新しいアプリも次々に登場してくることだろう。

 各々のアプリはそれぞれの特徴があり。使い勝手もそれぞれに違ってくるはずだ。それだけに何よりも安心に利用でき、自分なりの目的に合ったサイトを見つけるようにしたいものである。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    【独自】著者グループは架空? ベストセラー「反ワク本」に捏造疑惑浮上…製薬会社が調査結果公表へ

  2. 2

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    維新現職国会議員からのセクハラを女性区議が告発…ヤバい体質またまた露呈で分裂に追い打ち

  5. 5

    「賑わいが戻るまで10年はかかる」北陸随一の温泉街・和倉温泉が抱えるもどかしさ…夜の街も悲鳴

  1. 6

    安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ

  2. 7

    佳子さまは「皇室を出たい」が本音? 秋篠宮さまは女性皇族問題めぐり宮内庁に異例の「苦言」

  3. 8

    大学准教授がすすめる「年賀状のしまい方」出す方も受け取る方も“負担のない”ポイントは?

  4. 9

    マイナ保険証持たない人への「資格確認書」交付は大混乱必至…いっそ“W持ちOK”でいいんじゃないの?

  5. 10

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【独自】著者グループは架空? ベストセラー「反ワク本」に捏造疑惑浮上…製薬会社が調査結果公表へ

  2. 2

    ソフトバンクOB指摘 甲斐拓也の巨人移籍が「結果的にプラスになる」理由…《戦力激減で大打撃、という見方は違う》

  3. 3

    マクドナルド中学生殺傷事件「防犯カメラの映像」を公開できないのはなぜ? 元刑事が解説

  4. 4

    中日・柳裕也まで来オフ流出危機…異例すぎるFA権取得前年の大幅ダウンで小笠原、福谷に続くか

  5. 5

    照ノ富士「後継者育成」にも迫るタイムリミット…横綱らしからぬ“醜態”で限界説いよいよ裏付け

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 8

    巨人元バッテリーコーチがFA甲斐拓也獲得を悲観…「人的補償で未来の大切な戦力を失いかねない」

  4. 9

    ソフトB甲斐拓也を巡るFA争奪戦 “大本命”巨人の秘策…大役を担うのは阿部監督

  5. 10

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ