【ルポ】顔出し告白!ギャラ飲みで稼いだお金は「テニミュ」の推し活にぶっ込む26歳キラキラ女子

公開日: 更新日:
コクハク

「ギャラ飲み」とは?

【「ギャラ飲み」に生きる女たち】

 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全国的に利用エリアが拡大していて、注目度が高まっているんです。

 ちなみに「ギャラ飲み」とは、男性(ゲスト)が女性(キャスト)にお金を払って食事やお酒を楽しんだりすること。「飲み」といっても飲食に限らず、美術館やゴルフコースを一緒に回ることもある、いわば『出張コンパニオン』に近い形態です。

 なかでも、大手サービス「pato」に登録するキャスト(通称「pato嬢」)は狭き門をかいくぐった美女だけがなれるとか。一体、どんな人が…?

 pato嬢として活動するキャストに話を聞きたいとキネカ社に連絡。彼女たちを取材してみると、驚くべき“素性(素顔)”が見えてきました。

【こちらもどうぞ】初の顔出し告白!1日最高40万円稼ぐ 格闘技好きギャラ飲み女子の私生活は

【話を聞いたpato嬢】ラブさん (26歳)

 今回お話を聞いたのは、大学進学を機に福島県から上京し、大学卒業後は銀行に就職。その後キャバ嬢に転身し、並行してpatoキャストとしても働くようになった26歳のラブさんです。

 銀行員を辞めた理由について聞くと、「総合職だったので、地方へ転勤になることがありました。まだ実家がある地元なら田舎といえども楽しさを見い出せたと思いますが、“実家のない田舎に一人暮らしをする”って、本当に退屈で…。生活の中にキラキラ感がないし、若くて可愛い女の子でいることが無意味になってしまう気がして、銀行を辞めて新宿のキャバクラに転職したのです」と。

 2年前からキャバ嬢として働く中で、ある時お客さんがpatoの存在を教えてくれたのだそう。

「キャバクラで接客している時に、指名のお客さんが“patoで50万円使っちゃった”と言っていて。そんなお金があるなら私に使って欲しいと思って、すぐにpatoを調べて面接に行きました」

 そして、合格率10%以下という狭き門を見事突破し、半年前からキャバクラと並行してpatoキャストとして活動しているのです。

稼いだギャラの使い道は、推し活の資金に!

 ラブさんとギャラ飲みをするには、30分につき1万円ほどかかります。週に3~4回は出勤していて、patoでの月収は50万円ほど。貯金額は4桁を超えているそうです。

 収入も貯蓄もしっかりとあるラブさんですが、生活費は家賃を入れても十数万円で収まる程度。美容にはある程度のコストをかけていますが、おいしい食事はpatoでお客さんにご馳走してもらえるし、バッグなどのブランド品もお客さんから買ってもらうことが多く、生活費はそんなにかかっていないようです。

 それならば、patoで稼いだお金は何に使っているのでしょうか?

 ラブさんは満面の笑みで「推し活にお金を使っています」とキッパリ!

 その推し活とは、通称「テニミュ」と呼ばれる、2.5次元ミュージカル「テニスの王子様」の追っかけです。

 初演は2003年で若手俳優の登竜門とも言われており、テニミュ出身者の中には城田優斎藤工の名も。多数いるキャストの中でも、ラブさんは背が高くてテニス部の部長を務めるキャラクター「手塚国光」役の俳優が推しなのだそうです!

 そこで気になるのは、ラブさんは推しにいくら使っているのか? 早速聞いてみました。

推し活につぎ込むお金は年間300万円!

 テニミュの推し活にも色々なお金の使いどころがあるなかで、まずはカレンダーの発売イベント。7000円のカレンダーを購入すると、1枚につき10秒間、推しと話したり握手ができる時間が得られるシステムです。

 ただ、ラブさんの場合はカレンダー1枚では収まらず、1回につき5枚は購入。さらに、東京や大阪など各地で行われるカレンダー発売イベントにも全て足を運び、その結果「同じカレンダーが家に溜まっていく…」という嘆きも。飾るのは1枚で良いそうです(笑)。

 また、テニミュの公演を全国どこへでも観に行くだけでなく、推しが出ているテニミュ以外の舞台鑑賞も積極的です。

 となると、チケット代にプラスして、その都度グッズを買ったり、遠征するための交通費や宿泊費もかかってきます。

 他にも、バスツアーなどのファンイベントもあれば参加して――。

 テニミュ関連の推し活費用をざっと計算すると、年間で300万円は費やしているそうです。26歳でここまで推しにお金を使えるのは、patoの稼ぎがあってこそではないでしょうか。

 ラブさんは6年前から徐々にテニミュを追いかけるようになったので、少なくとも累計1000万円 は推し活に使っていることになります。

「テニミュは20年以上も続いているミュージカルだからこそ、きっとこれからも続いていくと思うんですよね。誰かが卒業したり、引退したりして、いつか終わってしまうような推し活は寂しい。“終わらない推し活”がテニミュの魅力です」と、ラブさんは言います。

 これからも永遠に推し続けたいということですね。

推し活まっしぐらなpato嬢の、恋愛観と結婚願望

 推し活にこれだけ熱を入れあげているラブさんですが、プライベートも気になるところ。実際の話を聞いてみました。今は彼氏が「いない」と話しますが、これまでに彼氏がいた時期もありました。

 彼氏にはテニミュの追っかけをしていることを伝えた上で付き合うので、推し活と恋愛の両立はうまくできる模様。

「彼氏もアイドルなどの推し活をしていたらどうする?」とラブさんに聞いてみると、「自分が可愛いと思うアイドルを推しているのなら、応援する」と言います。どうやら共感性が必要のようです。

 さらに、結婚願望については、「生活を楽にさせてくれるような経済力があって、推し活もさせてくれる人となら結婚したい」。結婚しても推し活は続けたい意思は固く、逆に「推し活をする時間を束縛するような人とは付き合えない」とも。

 ラブさんにとって「推し活」は人生の中心。patoで効率よく稼いで、推し活にお金を存分につぎ込める今のライフスタイルは、ベストなのかもしれません。

 銀行員時代には得られなかった、キラキラとした推し活中心の生活が送れているのは、patoのおかげですね。これからもテニミュが続く限り、ラブさんの推し活人生も続いていくことでしょう。

(田中絵音/日本合コン協会会長)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    【独自】著者グループは架空? ベストセラー「反ワク本」に捏造疑惑浮上…製薬会社が調査結果公表へ

  2. 2

    「かわいそうな日本の老人」…訪日した中国人がタクシー運転手にギョッとするわけ

  3. 3

    佳子さまは「皇室を出たい」が本音? 秋篠宮さまは女性皇族問題めぐり宮内庁に異例の「苦言」

  4. 4

    斎藤元彦知事は“無双”から絶体絶命に…公選法違反疑惑で刑事告発した上脇教授と郷原弁護士に聞いた

  5. 5

    大学准教授がすすめる「年賀状のしまい方」出す方も受け取る方も“負担のない”ポイントは?

  1. 6

    「反ワク本」はデタラメだ! 標的にされた製薬会社Meiji Seikaファルマが調査結果を公表

  2. 7

    安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ

  3. 8

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 9

    秋篠宮家の“迷い”に疲弊する宮内庁職員の嘆き…筑波大まで通うのか宿舎に入るのかで異なる警備問題

  5. 10

    マイナ保険証登録解除「791件→1万3147件」に激増の裏側…20日間で16倍の異常事態

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    二宮和也「ブス発言」と中居正広「指差し高笑い」の“イジリ”のダサさ…中高年になっても若い時のまま

  2. 2

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  3. 3

    巨人元バッテリーコーチがFA甲斐拓也獲得を悲観…「人的補償で未来の大切な戦力を失いかねない」

  4. 4

    中居正広が地上波テレビから消える?「女性トラブルで“示談金”9000万円」報道の深刻度

  5. 5

    大阪万博チケットさっぱり売れず…1100万枚完売しないと赤字に、損益分岐点1840万枚なのに販売済み約744万枚

  1. 6

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 7

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  3. 8

    上沢直之がソフトバンクを選んだ納得の理由 「4年8億円」に対し日本ハムは単年提示だった?

  4. 9

    佐々木朗希「争奪戦」から降りた球団の言い分とは? たった10億円超で手に入る金の卵なのに

  5. 10

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か