「花屋で売っている花」と「スーパーで売っている花」意外と知られていない一番の違いとは?

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コクハク

お花はどこで買う?

 昨年の元旦に能登半島大地震が発生し、複雑な思いでこのお正月を迎えた人は、ワタクシだけではないはず。今年1年の無事を心からお祈りしております。

【笑う花には福来たる】

 昨年から続く物価高の嵐はとどまることを知らず、今年も続きそうでございます。花業界も多分にもれず、仕入れるもの全てが値上がりし、どこまで販売価格に反映させるものかと悩む日々。なんとなく気がついていたお客様の変化も、値上がりのニュースを耳にするたび身に沁みてくるようになりました。

 ある統計では花の購入先は、スーパーなどの量販店が全体の4割超だとか。生きていくために絶対に必要とはいえない花を買いにわざわざ専門店に足を運ぶ理由ってなんだと思いますか? 今回は「花屋の敷居は高いの? 花専門店とスーパーの違いとはなんぞや」です。

専門店と量販店の違い

 職場と自宅を往復するのみという日々を送り、“なんとなく主婦”の身。野菜をはじめとした食材は、お客様やご近所からいただくありがたい差し入れと、肉や魚は専門店で賄っているのでスーパーに赴く用事があまりございません。

 ところが「白菜が1個800円近いらしい」と驚愕の事実を聞き、ギョッとしてスーパーへ。豊富な品揃えに心が躍り、思わず買っちゃうよなぁ~などと思いながら見ていると「はて?」。

 量販店にもよりますが、様々入り乱れて導入されたカードのポイント還元が反映しているせいか、最初の価格設定が高いような…。

 1カ所でコトが済んで便利だけど、ものによっちゃスーパーの方が高くないか?

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 生花に関していえば、スーパーなどの量販店と花屋の価格差は地域性も大きく反映すると思います。流通事情が良い、ワタクシが住む神奈川では、ハッキリ申し上げると専門店と量販店との大差はほぼありません。

 さまざまな店を物色してから「こっちの方が安い!」とお花屋さんに来店する方もいらっしゃいます。

 仕入れ値は販売価格の3割程度といった時代(だいぶ以前の話)もありましたが、仕入れ値が爆上がりしている今となっては、そんな花屋の価格設定は神話に近いのでありますw。

 量販と専門店の違いってなんぞや? 以下の通りです。

量販店
・長所:品揃え、価格帯、利便性、全てにおいて手軽に買いやすく、都合が良い。サイクルが早く、鮮度○。気軽に購入できて、種類や組み合わせも中庸なところをついているので、1パッケージ購入で十分楽しめ、デイリーユースとしては申し分ない。

・短所:スタッフ不在の中、選ぶという口実でいろいろな方が花に触るので、管理という部分に大きな弱点がある。品質のグレードは専門店と比べるとやや落ちる。ギフト用にラッピング技術や鉢物・花束などの種類の不足、専門知識のあるスタッフによるアドバイスや管理がない。

花専門店
・長所:高いグレードの品質と豊富な種類により選ぶ選択肢が多い。専門的技術を習得したスタッフによる多岐にわたる商品提供が可能、的確なアドバイスを受けられる。

・短所:値段が高い、店がオシャレすぎて入りにくい、自分で勝手に選びにくい、一本だけ買いにくいなど、気軽・手軽というには当てはまらない店が多く、敷居が高く感じやすい。

 そして、最も大きな違いであり、見逃せないのが「最初の水揚げ方法」です。

花の命の長さは最初のお手当で決まる

 生花が長持ちするかどうかは、「どのように水を飲ませるのか」という水揚げ方法がキモとなります。実は水揚げこそが、花屋仕事ではとても大切で、植物の種類・季節・気温によってもやり方が変わるデリケートな作業なのでございます。

 茎の切り口をただ切るのではなく、焼いたり、茹でたり、叩いたり。同時に様々な高額な薬品も使ってエチレンガスをコントロールしたり、バケツの水のpHを変えたり、地味でなかなかムズイことを日々しております。そして、これをするか否かで花の命の長さが決まってしまうのでございます。

 本音をいえば、水揚げ作業はお金もかかるし超~めんどくさっ!www

 量販店の大量出荷された束売り商品にそれを望むのは無理な話なのであります。

お花の購入場所は目的によって選ぶ

 お花屋さんで購入した花はグレードも花保ちも違います。ですが、最近では生花コーナーに力を入れるスーパーもありますし、手軽さ・気楽さではお花屋はスーパーにはかないません。

 お花はどこで購入しても吉、簡単に自分で作れるパワースポットはお花がある場所でございます。開運アイテムのお花、今年もぜひ飾ってくださいね。あなたさまの暮らしが、花たちが運ぶ実りある素晴らしい一年になりますように…遠いお空の向こうでお祈りしておりますよ~。

(斑目茂美/開運花師)

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