高額医療費見直し「現役世代の負担軽減」は政府の詭弁…恩恵どころか、弱者に負担を付け回し

公開日: 更新日:

保険料が安くなるのではなく、単に保険料の上昇をわずかに抑制するに過ぎません。大した効果もない上、負担上限の引き上げによって、例えばがん患者が治療を諦めるケースも考えられます。実際、家族を養いながらがん治療に励む30代の現役世代の方は、5万円も負担増です。ギリギリでやりくりしているのに、政府は財源確保のために『死ね』とでも言うのでしょうか」

 福岡は厚労相10日の会見で、患者団体などへのヒアリング実施の有無を聞かれ、「それぞれの団体から説明を聞くというわけではなく、過去のデータを用いながら、影響が大きく出ないよう配慮しながら改革を行っていきたい」と言い放った。

「制度見直しに伴う『影響』に配慮するなら、なおさら当事者の声を聞くべきでしょう。国民の生命を守るはずの政府が、高額医療を求める弱者に負担を付け回してどうするのか」(本並省吾氏)

 いくら健康に気を使っていても、いつ大病するかは分からない。明日は我が身であればこそ、病人から搾り取るアコギな金策を許してはダメだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ