季節のめぐり 2月編 「雨水」とはどんな時期?
①立春(3日)
冬が終わり、春の始まりを告げる日。厳しい寒さの中にも、春を感じる瞬間が少しずつ増えていく時期です。立春の日には、「立春大吉」と書かれたお札を玄関に張り、邪気をはらい、家族の健康や幸運を祈る風習があります。
●梅の花
この時季に咲き始めるのが梅の花。寒い冬を耐えた後、早春に咲く花のひとつです。梅の花は「春告げ草」とも呼ばれ、春の始まりを告げる代表的な花とされています。
梅の花は文学との関係も深く、「万葉集」「古今和歌集」「伊勢物語」「源氏物語」などにも季節感や感情を表現するモチーフとして、さまざまな形で登場しています。日本最古の和歌集である「万葉集」には、桜よりも多い約120首の和歌が梅を詠んでいます。
●春一番
立春から春分までの間に初めて吹く暖かくて強い南風が「春一番」です。天気予報などでも耳にする「春一番」は、春の訪れを告げる自然のメッセージとして知られています。