子なし夫婦の「終活」ポイント4つと注意点。不安とリスクを減らす老後のために準備しておきたい
安心して死ねない! 子なし夫婦の終活3つの不安
子なし夫婦にとって大きな不安となるのが、死後に向けた終活です。不安なく安心して老後を過ごせるように、一つずつ課題をクリアしておけば、心も軽くなりますね!
今回は子なし夫婦の終活にまつわる不安や、安心して余生を楽しむための終活4つのポイントをご紹介します。
まずは、子なし夫婦にまつわる終活3つの不安からみていきましょう。
1. 死後の手続きに不安がある
残された配偶者が高齢だったり、認知症を患った場合、「死後の手続きは誰がやるの?」と不安を感じる夫婦が多いようです。
親しい親戚がいればまだ安心ですが、親戚とも疎遠になっている場合、残された配偶者に負担をかけるのは心配ですよね…。
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2. 財産のすべてを配偶者が相続できる?
二人で築き上げた大切な財産は、子なしなら当然配偶者が相続できるはずと思う人もいるかもしれませんが、そうとは限りません。
というのも、法定相続分は両親や兄弟姉妹、甥姪などがいる場合には全員が相続人の対象となるため、相続分が変わってきます。財産すべてを配偶者に相続したいなら、準備が必要になるのです。
3. 遺言書の内容は認められる?
遺言書を書いておけば安心だろう!と安易に考えるのも問題です。せっかく遺言書を作成しても、有効と見なされないことも…。
有効な遺言書と認められるためには、満たすべき条件があるため、専門家に相談しながら作成するのがいいでしょう。
子なし夫婦の終活はこれで安心! 4つのポイント
では、実際にどのような終活をすれば子なし夫婦が安心して余生を楽しめるのでしょうか? 4つのポイントをみていきましょう。
1. 介護が必要になった時の話しをしておく
介護状態になった時にどうするかをしっかり話し合っておくことをおすすめします。老老介護で介護疲れにならないためにも、ある程度の資金を用意しておきましょう。一般的には500万円くらいの資金が必要といわれています。
また、入院や施設を利用することになった場合の身元保証人などについても話し合っておく必要があります。
2. 遺産相続手続きをしておく
両親や兄弟姉妹がいる場合でも、配偶者に全財産を相続させたいなら、事前に有効な遺言書を作っておきましょう。
ただし、遺留分侵害額を請求される可能性もあるため、できれば生前に両親や兄弟姉妹を含む家族で話し合いの上、遺言書を作れるといいですね。
配偶者が自宅に住み続けられるためにも、「配偶者居住権」を設定しておくこともおすすめです。
3. 活用できるサービスについて調べておく
終活には専門的な知識が必要になるため、事前に活用できるサービスのリサーチも大切でしょう。
たとえば、施設入居や入院がスムーズになる「身元保証サービス」や、配偶者が認知症になっても財産管理や介護契約などを任せられる「任意後見人制度」、遺言書の作成をお任せできる「遺言信託」などがあります。
4. 持ち物の整理をしておく
自分の死後、配偶者にとって負担となるのが故人の持ち物の整理。思い出が詰まった品物や、大量の荷物などを処分するのは、一人ではとても大変な作業です。
負担をかけないためにも、少しずつ身の回りの持ち物の整理を進めておきましょう。
安心して老後を過ごすため子なし夫婦の終活は準備が大切!
子なし夫婦の終活には、さまざまな不安が付きものですが、専門家に頼めるサービスなどを利用すれば、安心して終活を進められるはずです。
ぜひ早めに終活を進めて、老後を思い切り楽しんでくださいね!
(恋バナ調査隊/ライター女子部)