シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(18)皇国と天皇機関説

皇国の柱は、天皇神権説(あるいは天皇主権説)を国家の解釈の土台に据えることであった。荒木貞夫をはじめとする軍内の皇道派は、なんとも目障りな天皇機関説を排撃しなければならないと考えた。そこで学者の蓑田胸喜などと呼応する形で天皇機関説は不忠の学問であると攻撃して、それまでの近代日本…
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