豊昇龍は当面「横綱(仮)」…安定感は高評価も突き抜けた成績なし、さらなる成長が不可欠

公開日: 更新日:

 しばらくは横綱に(仮)の文字がつきそうだ。

 昨29日、相撲協会の臨時理事会が行われ、大関豊昇龍(25)の横綱昇進が正式に決まった。協会から伝達の使者を迎えた新横綱は、「横綱の名を汚さぬよう、気魄一閃の精神で精進します」と口上を述べたものの、今後を不安視する声がないわけではない。

 横綱は土俵の最高位。品格も大事だが、何よりも実力が伴っていることが大前提。そこへいくと、豊昇龍の成績はいささか心もとない。

 昨年は10勝、11勝、10勝、9勝、8勝、13勝。自身2度目の賜杯を手にした今場所も12勝3敗だった。大関昇進後は9場所で一度もカド番がない安定感が評価されたが、突き抜けた成績を残したわけではないのも確かだ。

「先場所から悪癖である強引な投げが鳴りを潜め、これまでに比べて安定感が出てきた。それでも今場所は平幕に3敗と、今後も軽率な相撲で取りこぼす恐れはある。盤石と呼ぶにはまだまだ足りませんよ」(角界OB)

 八角理事長(元横綱北勝海)はこの日、「今以上に何倍も稽古をし、肉体・精神的にも成長を期待している」と話した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???