患者15人を筋弛緩剤で殺害! 悪魔のようなドイツ人医師による被害どこまで…75件を別途捜査中
ドイツ・ベルリンで緩和ケア専門医師の男(40)が、自身の患者15人を「悪意を持って」殺害し、その証拠隠滅のために自宅に火を放ったとして、殺人罪などで訴追された。被害者の数はさらに増えるとみられ、ドイツ国内に衝撃が走っている。
医師の氏名は、ドイツのプライバシー保護法により公表されていない。検察は医師免許の終身取り消しと有罪判決を求めている。
検察の声明によると、犯行が行われたのは2021年9月~24年7月の間で、医師は、担当していた25~95歳の患者15人に無断で麻酔導入剤と筋弛緩剤を投与。患者は呼吸筋が麻痺し、数分以内に呼吸が停止して死亡していた。
医師はこの手口で15人を自宅で殺害し、自宅に火を放つことで犯行の痕跡を隠蔽しようとした。検察は動機について「単に人を殺したいという衝動」であり「殺人への欲望」だったと断定している。
医師は24年8月6日に逮捕されて拘留中。罪状認否は明らかにされていない。
ベルリン州刑事警察局殺人課と地方検察の特別合同捜査本部は、395件の死亡事例を精査。そのうち95件で予備的な疑いが生じ、捜査が開始された。現在も75件で別途捜査が続いている。